川淵ゆかりさんの経歴紹介
地元の国立大学(福井医科大学(現:福井大学医学部))の事務に従事している時にプログラムに興味を持ち、情報処理係に配置換えを希望して配属を叶える。
在職中に情報処理技術者試験1種(現在の応用情報処理技術者試験)に合格したため、本格的にソフト開発の仕事をしたくなり、東京に本社のあるソフト開発会社にシステムエンジニアとして転職。
大手企業の会計システムや都市銀行システムを担当したことをきっかけに在職中に日商簿記1級と日本FP協会AFPに合格。
その後、ファイナンシャルプランナーとして独立し、セミナー講師や相談業務といった実務経験を付け、国際ライセンスの日本FP協会CFP🄬と厚生労働省1級FP技能士の資格を取得。
ファイナンシャルプランナーの業務の他、簿記や情報処理技術者の資格を活かして、大学や企業で情報処理試験対策の講師や地元の短期大学や専門学校で簿記やFPの講師の経験も持つ。
保有資格
- CFP®(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)
- 1級ファイナンシャル・プランニング技能検定
- 情報処理技術者試験 テクニカルエンジニア試験(データベース)
- 情報処理技術者試験 アプリケーションエンジニア試験
- 日商簿記1級
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――その資格を取ったきっかけはなんですか?
若いころより母親から「資格はいくら持っていてもお荷物にはならないから取っておいた方がいい」と教えられました。
また、自分でもスキルを証明できる一番の方法が資格だと思っています。
私の場合は、専門の知識を学校などで学びませんでしたが、社会に出てプログラミングの仕事をしたいと思い、働きながら資格を取ることでスキルをアピールして希望する仕事に就くことができました。
ファイナンシャルプランナーの資格は、父親を22歳で亡くし、母親の面倒を見ながら住宅ローンも抱えたため、将来のために必要だと思って取得しました。
現在は住宅ローンや介護の経験をアドバイスの仕事に生かしています。
――その資格を取るうえで大変だったことはなんですか?
私はほとんどの資格を社会人になってから取得しましたが、一人で学習を進めたため、どうしても壁にあたることもありました。
特に日商簿記1級はとても難しく3回目の受検でやっと合格できました。
ですが、簿記の知識はとても広く役に立つため、その後に受験した情報処理技術者試験やFP試験の合格にもつながりました。
毎日仕事が終わった後に1人で勉強を続けていくのは大変ですが、「必ず合格できる」との強い思いが合格を叶えたと思っています。
――その資格を取って良かったですか?その理由はなぜですか?
「コンピュータの仕事がしたい」「学校の先生になりたい」といった夢を資格を取ることで叶えられました。
また、FPの仕事はお客様から感謝されることが多く、自分の知識や経験が役に立った、と感じられる仕事です。さらに、独立することもできましたので、母親の介護に時間が取られたときもスケジュールを自由に調整することができました。
また、私は複数の資格を持っていますので、リーマンショックや新型コロナなどで一時的に仕事がなくなってしまった時も他の仕事でカバーする、といったこともできました。
もちろん資格を取ってもいいことばかりではなく、苦労も多いですが、試験に合格したという自信は、その後の仕事にとても良い影響を与えています。
――最後に、これからこの資格を取ろうか悩んでいる人にメッセージをお願いします。
これからは、副業を認める企業も増えてきて、マルチで仕事をすることが当たり前になってくると思います。また、定年まで運よく会社に残れたとしても、年金も減ってくるでしょうから老後も働く必要が出てくると思います。
仕事を無くしてしまってから資格を取ろう、と思っても手遅れです。また、年齢を重ねるごとに資格だけでなく仕事の経験も問われます。少しでも早く資格を取得し、経験を積んでいくことがご自身のキャリアになっていきます。
さらに私の経験から申し上げますと、女性ほど資格は持っていた方がいいと思います。今後は、高齢者もますます増えてきますので、在宅での介護や看護も増えてきます。お子さんの子育てでもそうですが、特にご自宅で仕事ができる資格を持っているといいと思います。
新型コロナの影響でプログラミングや会計の仕事など在宅でできる仕事も増えてきたと思いますので、調べてみるのもいいのではないでしょうか。